Vol.52 「国づくり」から学んだこと

今回は「国づくり」RTSゲームから学んだことについて。

RTSというジャンルのゲームにハマり、熱中していた少年時代。(基本的にサッカーかPCかだった時代)RTSとはReal Time Strategyの略。僕が主にやっていたのは「Age of Empire」シリーズと「Starcraft」シリーズ、「Civilization」シリーズというどれも海外のゲーム。(ついでに信長の野望もハマっている)

 

特に前者2つのゲームは2人のプレイヤー同士でリアルタイムで戦うが、正直スマホゲームやソシャゲーの比にならない知識と操作性、戦術性が要求される。言うなれば、将棋のような戦略性・戦術性と駒1つ1つのアクションや操作性、反射神経などを同時に行わなければならないようなゲームだからだ。

 

(以前にも話したかもしれないが、個人的な推察からすると農耕民族と狩猟民族の違いによって)これは日本ではあまり流行らなかった。一定のPC好きのゲーム好き、オタク達の間で流行ってはいたが全国的に見ればごく少数でホソボソと北の国で集まっているようなコミュニティ規模でしかなかった。

 

「国づくり」ゲームというのはその名の通りで自分は国主として人民を操作、資源を確保、国力を増強、軍隊をつくる、相手の国と戦う、滅ぼすか滅ぼされるか、という流れをリアルタイムで進行する。大体1ゲームが20分から30分、長期戦やチーム戦になると2時間にもなる。

 

今22歳になるが、幼少期にこのゲームから学んだことは非常に多い。今はプロも引退し、ゲーム自体を全くしないが、あの時に「国づくり」とは何かを知ったお陰で視座の高い目線を養えたと思う。

 

”国づくり”とは非常に興味深いもので、結局のところ現代の”組織づくり”や”チームづくり”、”個人としての人生”にも通じる原理がある。アメリカでは経営者もこの手の戦略ゲームは多くやっていると聞くし、Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグもCivilizationは学生時代にハマったゲームの1つと言っていた。

 

やってみれば分かるのだが、このゲームは0からの「国作り」からスタートするので思考が必然的に組織のトップや経営者のそれになる。規模が大きくなればなるほど、国家は仕組みづくり、マネジメント能力が大事だということに気づくようになり、効率性を如何に早く獲得するか、如何に技術的優位度を敵国よりも早くつくるか、如何に意表を突くかということを考える。

 

つまり、相手の目線に立って物事を考える思考が自然と身につく。これは非常に有益だと思っていて、相手の考えている戦略や戦術をゲーム内の細かい情報を拾っていくことで見抜く力、相手はどういうことをされたら嫌がるのか、騙せるのかなどの心理面なども考えるようになるので相手の行動の1つ1つの意味を考えるようになる。

 

上位プレイヤー同士になると基本戦略や戦術はお互い周知のところとなるので、将棋のように読みの掛け合いと騙し合いのようになる。結局、盤外の小さな勝利をコツコツと積み上げて国力差で勝負を決めることも多いし、オリジナルのユニークな戦略や戦術を使う。そういう戦略や戦術は自分が損する側面も多いのだが、タイミングや状況に合っていれば大きな力を発揮する。逆にハマらなければ、平凡でただの弱いものになってしまうが。。それもまたレベルの高い争いなので見ていても面白い。

 

もう一つ面白いのが軍隊を細かく操作することで少ない兵数で敵の多い軍隊を倒せるシステムもあるのだが、基本的には物量で押し切れるという戦略は戦術に勝るというのを肌で体験できること。

 

「ああ、結局いくら強い”個”をつくったとしても、高い視座と大きい規模を土俵にしたときには”物量”が物を言う」という一種の真理に気づく。かと思えば戦略を破るような高度な操作によって戦況をひっくり返すといったことも存在しうることにも気づき、「物事は捉え方次第、使い方次第」ということも学んだ。(戦わせるシーンは面白いのだが、ついつい戦争している画面に集中しすぎると国内の内政が疎かになり、戦っている時間に国が発展していなかった、国が機能していなかったなどということもある)ついでに社会に出た時、個人は社会のシステム、組織のシステムの中の歯車の一つなのだなと分かっているか、分かっていないかによって資本主義経済における優位性と視座の差で苦労するということも学んだ。

 

そういう学びと世の中のシステムへの理解を育める素晴らしいゲームなのだが、如何せん中毒性がひどい。学問的に学べるとしたら歴史と戦略性・戦術性ぐらいなので注意が必要。

 

そういう経験も経て今もなお、「経営」や「起業」、ひいては”個人という人生設計”は”国づくり”に他ならないと常々思う。そう考えれば、幼少期からバーチャル世界で”国づくり”をしていて、20歳になってリアルでも”国づくり”をしている。。。これも”個性”なのかもしれない。。。。

 

前の記事で「新卒社長」という記事を書いたが、人の上に立ってシステムを運営する人と現場でオペレーションを回す人は役割も思考も違うし、学ぶべき内容が違うということにここ2~3年で気づいた。「帝王学」というのが古来からあって現リーダーが次世代リーダーに向けて教育するのは専門的な知識や精神性だけでなく、視座の高さや仕組みづくり、システムづくりとその秩序を維持するマネジメント能力を柔軟に養わせるためで、それらが国家についていく人たちの運命を担っているという極めて重要だということを歴史から学んだ。

 

振り返ってみれば、自分の人生では国づくりを学んだことで歴史を学ぶようになり、失敗を教訓を遺す意識が高まったように思える。こういうゲームでは1つの致命的で負けることがあれば、お互いにミスの繰り返しの中でたまたま負けることもある。でも1つ1つの色んな状況や環境の中での失敗から如何に学ぶかが人生において極めて意味深く、重要なことなのかもしれない。なのでリーダーは常に学び続ける必要性と責任があると感じた。

 

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