Vol.43 攻めろ!〜戦史に学ぶ仕事術〜

モルトケという人を知ってますか? 世界史好きな人は知っているかもしれません。

 

彼はビスマルクの右腕、普仏戦争、普墺戦争を勝利に導いたプロイセンの参謀総長です。当時フランス陸軍がナポレオンの栄光に輝き、欧州での覇権を握っていた頃、軍事力で劣るプロイセン軍を大勝利に導いた作戦家です。

 

今日はこのモルトケの作戦思想から学び、感じたことを書きたいと思います。

 

彼の作戦思想の中には「主力殲滅主義」という当時としては目新しいものがありました。

 

主力殲滅主義とは、戦場における枝葉のような現象には目もくれず、敵の主力の情報を最優先に収集し、そこに味方の最大の力をぶつけることで迅速に敵を一挙に攻撃し殲滅するというものです。

 

僕はこれを知ったとき、日々の生活、タスクに置き換えてみると、どうなるか考えてみました。

 

まず、その日のタスクリストにおける主力のタスク、すなわち最も重要度や緊急度が高く、最も労力を要するタスクに真っ先に終わらせる!そうするとその後の展開と進行は楽になることが分かりました。

 

そして、その日のタスクやすべきことの中で最も優先すべき「主力タスク」を如何に見極めるかが何より重要であり、決定したタスクを最優先に取り組むための仕組み(体質・習慣)が欠かせないことを改めて感じさせられました。

 

物事の本質・根本を見極めることのできる分別力と思考を実行に移すための実践力は日々磨き続けなければいけないな・・・と。

 

また、モルトケは普仏戦争におけるプロイセンの勝利は「数の優劣、兵の質、軍備設備の優劣」ではなかったと言っています。軍事力で言えばフランスは常備軍であり、プロイセンはかき集めの徴集兵、しかも数で劣っている上に、軍備もフランスは優勢。

 

しかし、ほぼ全ての状況で劣るプロイセンが勝つことができたのは「ドイツがフランスより遥かに指揮官が優れていたからだ」だとモルトケは言っています。

 

続けてモルトケは、「指揮官の能力は操典の良否である」と言っています。

※操典とは軍隊運動の基礎的な動作・各種兵の運用法の教則

 

これはビジネスや投資、組織運営、組織開発における考え方にも通じるものを感じました。成功者たちは予め決めたルール・原則・軸に沿って忠実に実行していく力を備えていたことを証明しています。

 

プロイセン(ドイツ軍)の伝統的な作戦思想に「攻撃は最大の防御である」という思想が色濃く残っているのはモルトケが作戦家として築いた「主力殲滅主義」にあるのではないかと思っています。相手にガッチリ防御される前に叩くという意味では理想的な勝ち方にも思えます。

 

また、モルトケの弟子で日本の陸軍大学校で教鞭をとっていたメッケル少佐は以下のようにも言っています。「宣戦布告したときにもう叩いている、というふうにせよ」

 

つまり、戦う前に前もって全ての準備を終え、ほとんど勝ちが決まっている状態で戦いに臨め!ということでしょう。

 

最後にこれまで書いたことを生活の中で実践、腹落ちさせるためには

  • 毎朝、その日に予定しているタスクすべてに目を通し、取りかかる順番に並び替える。
  • タスクリストに沿って、上から順に書かれているタスクを1つとして飛ばすことなく実行していく

 

これらの結果は「その日に予定しているタスクすべてをその日のうちに終えるための最短ルート」になります。これを実践していくにあたり、有用なツールは「手書きの手帳」!!

 

これを使いだしてからすこぶる生産性が良い感覚があって、非常に満足しています。

 

そして最後に一言だけ書いて終わりたいと思います。

 

僕は父の影響で幼い頃から居合道をしていました。数ある居合道の中で薩摩示現流には初太刀に全力を注ぎ、「肉を切らせて骨を断つ」といった思想・精神があります。

 

これも今回書いた内容に酷似していると感じます。僕も雑事や枝葉のような現象に負ける、失敗することがあるとしても幹の部分、根幹の部分で常に全力で挑み、勝てる存在でありたいなと思っています。

 

 

P.S.

僕は歴史を学ぶことが好きで、特に戦史は大好きです。

 

戦史研究は多くの学び、発見と教訓を与えてくれます。戦争は発明の母とも言いますよね。現に、飛行機やコンピューター、インターネット、GPS等は軍事上の目的によって飛躍的に発展してきた歴史があります。

 

歴史を学んでいると、世界が人の感情によって動かされてきたことを感じることがしばしばあります。歴史の出来事を1つの点として見ると大して面白くないですが、付随した出来事を点と点で結んで線で捉えると非常に面白い。

 

「攻撃は最大の防御」というのは僕の性格にも合っているのを最近感じます。小さい頃からサッカーもずっとフォワードしかしてこなかったり、新しいものが好きでITの先端技術や新規事業、次の流行りを捉えるのが得意だったり。ビジネスにおいても攻撃と防御でいえば防御はあまり得意ではありません><

 

なので勝てる状況とポジションでは全力を注いで勝ちにいき、常にアンテナを張って虎視眈々と攻めるタイミングを狙っています。そのために日常の中で如何に良い優れたインプットをするか、感覚を研ぎすませているか、他者が気づかぬものに気づけるかといったことを大事にしています。

 

歴史や戦史を学び、研究することによって成功の型のようなものや原理原則、教訓と発見を得られます。しかし、それを理論や考えだけで終わらせるのか、実行するのかは別問題です。少なくともそれを実行し継続して長い期間行える人はごく僅かなのではないでしょうか。

 

僕自身も、このように学んでいったことを活かして実生活や仕事上でどんどん挑戦、実践してチャンスを自分のものにできるように自分を磨いていきたいと思っています。

 

Kei Michizoe → プロフィール              Twitterはこちら

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です